メダカにおすすめのフィルターやろ過装置はどれ?【投げ込み式・スポンジフィルター・外掛け式】

メダカにおすすめのフィルターやろ過装置について説明します。ろ過器は【投げ込み式・スポンジフィルター・外掛け式】などがありますが最もメダカの飼育に最適なものはどれでしょうか?

メダカの飼育におすすめのフィルターの条件とは

メダカの飼育におすすめのフィルターの条件について説明します。

メダカの飼育にフィルターは使ってはいけない?

メダカの飼育にフィルターは使ってはいけない説があります。この説は、フィルターは水流が強いためメダカが疲労してしまうというのが理由です。

この説は半分間違いで半分真実だと思います。まずメダカはフィルターの水流程度では疲労しません。もちろん流れが強すぎると泳げなくなってしまうため、水流を調節したりそういった場合は水草などで流れが弱い場所を作ってあげましょう。

ですが水流が強いからと言ってそれだけで死んでしまうことは絶対にありません。

使ってはいけないというより使う必要があまりない

メダカに関してはフィルターを使ってはいけないというより、フィルターを使う必要があまりないといったほうが正しいです。

なぜならメダカは屋内でもフィルターなし、エアレーション無しで飼育できるからです。

実際私はメダカを30センチ~40センチ水槽でフィルター無しで屋内飼育していました。(今はすべての水槽にフィルターをつけています)

よく言われている「水流1リットルにつき1匹」を守ればなんの問題もありませんし、フィルターがあったころより病気などのトラブルが少なくなっている気がします。

屋外飼育ではもちろん、屋内でもエアレーションなしで飼育している方はたくさんいらっしゃいます。このため、メダカ飼育においてはフィルターやエアポンプは必ずしも必要ではないと思います。

エアーリフト式はやめた方がいい?

メダカを水槽で飼育する際は、投げ込み式や底面フィルターなどのエアリフト式はやめたほうがいいという意見があります。なぜならエアポンプを使うと好気性細菌であるカラムナリス菌が蔓延しやすくなるからです

たしかに、メダカのポツポツ死が発生する水槽のエアレーションを止め、薬を入れたら死ぬのが収まったことが実際に何度もありました。

金魚や熱帯魚は平気な環境でもメダカだけが死んだり病気になることは多々あります。

これは、メダカは細菌感染症に非常に弱いからです。このため、メダカを飼育する際は、エアポンプなどを使わないほうが病気になりにくい可能性があります。

薬浴(エルバージュ) エアレーション 死んだメダカ(5匹中)
なし なし
なし あり
あり あり
あり なし

実際、この説を検証するため、実験的にエアレーションしている水槽とエアレーションしていない水槽、薬浴した後にエアレーションを行った水槽と薬浴してエアレーションしない水槽の4つを立ち上げ、ヒメダカをそれぞれ5匹入れて3週間飼育しました。

結果、薬浴なしでエアレーションした水槽のメダカは半分ぐらい死んでしまったのに対して、薬浴あり+エアレーションとエアレーションなしの水槽では死んだメダカは1匹もいませんでした。

このことから、細菌による病気が発生していない水槽や薬浴させた水槽に関してはエアポンプを入れても大丈夫だと思います。

トリートメントさえ行えばエアレーションしても問題ない

ですが、ちゃんとトリートメントさえすればエアレーションしても問題ないため、私はアグテン+エルバージュを水槽に入れた後にスポンジフィルターを導入しています。

やはりフィルターを入れたほうが水が汚れにくく水換えの頻度を減らせますし、魚の状態も格段に良くなっています。

アグテンなどはバクテリアや貝、エビなどにダメージを与えないため安心して使用できます。

エアレーションはグリーンウォーターを防ぐ

また、エアポンプを使わないと植物プランクトンが大量発生して水が緑色(グリーンウォーター化)になりやすくなります。グリーンウォーター化を防ぐためにはエアレーションは有効なので、メダカを横から観察したい方(趣味で育てているほとんどの方)はエアポンプを使ったほうがいいと思います。

メダカの病気やエアポンプに関しては詳細はこちらをお読みください

https://sanlaizu.co.jp/medaka-guide/post-2557/

ろ過装置はワンサイズ大きめのものを使うと安心

メダカは水槽で飼育する場合きれいな水で飼わないと死んでしまうことがあります。水質の悪化に敏感なメダカが多いので、ろ過装置はワンサイズ大きめのものを選ぶようにしましょう。たとえば30センチ水槽でメダカを飼育する場合、40センチ用のフィルターを使用するような感じです。

水流に気をつける

また、水流に気をつけることもメダカを飼育する上で重要です。メダカは泳ぐのが下手なので、強い水流があると泳ぐことができません。水流自体は問題ないですが、水中フィルターを最大出力で使用したりするとメダカが泳げなくなることもあるため、水流を調節したり、水草や仕切りを使用して流れの弱い場所を作りましょう。

メダカにおすすめのフィルターを紹介

メダカにおすすめのろ過装置を紹介します。

 

投げ込み式ろ過器

投げ込み式ろ過器はエアポンプに直接接続するタイプのフィルターです。最もポピュラーなフィルターでメダカの飼育では定番のろ過装置です。

投げ込み式フィルターは「ロカボーイ」「水作エイト」などが有名で、ホームセンターなどでも売られているため入手が手軽です。また数百円前後と非常に安価なのも魅力です。水流も緩やかなのでメダカの飼育には適したフィルターだと思いますが、ワンサイズ大きめの投げ込み式ろ過装置を選ぶと良いでしょう。

60センチ以上の水槽でメダカを飼育するのであれば水作の「ニューフラワー」のように大型の投げ込み式ろ過装置がおすすめです。

 

底面フィルター

底面フィルターは投げ込み式フィルターと並んでメダカの飼育には定番のろ過装置です。底面フィルターは水槽の底全体をろ材として使えるため性能が非常に高いです。底面フィルターを使えば底砂に嫌気槽ができにくいため病気予防に効果を発揮します。

底面フィルターは砂利などを底に敷くのが一般的ですが、赤玉土やリング状濾過材などを使用している方もいます。

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スポンジフィルター

メダカの水槽飼育でスポンジフィルターは実はかなり多くの方が使用されています。スポンジフィルターは見た目以上に性能が高く、濾過バクテリアが定着しやすいです。また、水流もほとんどないのでメダカにとっては適しています。

エアーリフト式なのでメダカに新鮮な空気を供給できますし、水流もほとんど起きないためメダカの飼育にとっておすすめのフィルターです。

何より卵や針子が吸い込まれないためメダカの飼育に最も適していると言えるでしょう。

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外掛け式フィルター

外掛け式フィルターは水槽の側面に引っ掛けるタイプのろ過装置です。比較的水流が弱いのでメダカの飼育に用いられることも多いです。酸素が溶け込みにくいため細菌が繁殖するリスクも少ないため、メダカの飼育に適しているといえます。

水槽の中にスペースをほとんど取らないため外観を気にする方にはおすすめです。

上部フィルター

上部フィルターは水槽の上面に設置するフィルターです。濾材の面積が非常に大きいため性能は高いです。ただ、水流がやや強くなるためメダカの飼育で利用している方は少ないです。60センチ以上の水槽で利用するのが一般的で、メダカを多数飼育する方に向いています。

外部フィルター

外部フィルターは濾過槽の面積が非常に大きく、濾過性能はトップクラスだと言われています。濾過槽が密閉されているため、二酸化炭素を逃さない構造になっており、水草水槽に用いられることが多いです。大型水槽でメダカを多数飼育する場合に用いられますが、メダカの飼育で外部式フィルターを使用している方はあまりいないです。

水中フィルター

水中フィルターはモーター式のフィルターで水の中に沈めて使用します。動作が静かなのが利点ですが水流が非常に強いため小さい水槽で使用するとメダカが泳げなくなってしまいます。使うのであれば水流を調節できるものを選んだり、水草や置物などで水流が緩やかな場所を作りましょう。

メダカのろ過装置の選び方

メダカは細菌の問題さえ度外視すれば、どのようなフィルターでも大丈夫です。まず、小型水槽でメダカを飼育するのであれば、外掛けフィルターか水中フィルターがおすすめです。これらのフィルターは安価で比較的高性能ですし、エアレーションも同時にできるので便利です。メダカをただ飼育するだけでなく、インテリアとしてレイアウトを楽しみたいのなら投げ込み式だと美観を損ねるので外掛けフィルターがいいでしょう。

最後に上部フィルターや外部フィルターは性能が高く、大型水槽でメダカを養殖されている方なども使用しているほどです。本格的にメダカを飼育するのであれば導入してみてもいいでしょう。

まとめ

メダカの飼育におすすめのフィルターは水中フィルター、外掛け式フィルターなどが比較的有名です。容量が大きく水流が調節できるフィルターがメダカにはおすすめです。

メダカの病気やエアポンプに関しては詳細はこちらをお読みください

https://sanlaizu.co.jp/medaka-guide/post-2557/

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