今回はメダカのエサのおすすめについて説明します。
また、メダカのエサは配合飼料と生餌はどっちがいい、どのエサがおすすめなのかというメダカの餌に関するあらゆる疑問を徹底解説します。
メダカにおすすめの餌早見表
メダカにおすすめの餌について早見表を作りました。
目的 | 商品名 | 画像 |
稚魚~成魚まで 幅広くカバーした最強の餌 |
メダカの餌産卵繁殖用(金パケ) | ![]() |
繁殖強化用 | メダカの舞ブリード | ![]() |
病気予防 粒が細かく針子~成魚まで 食べやすい |
パラクリア | ![]() |
針子~稚魚用 粒が細かく食べやすい 高栄養フード |
メダカ稚魚ハイパー育成 | ![]() |
生き餌の早見表
つぎに、生き餌の早見表を作りました。
目的 | 名前 | 画像 |
生まれたての針子~稚魚 | ゾウリムシ | |
生まれたての針子~成魚 | PSB | |
稚魚~成魚 成長速度がアップする |
ミジンコ | |
成魚 産卵数アップ |
イトミミズ |
メダカの餌は重要
メダカ飼育において餌は重要です。水を汚しにくく、栄養価が高いものを選びましょう。
特にメダカを室内の水槽で飼育する場合は栄養が不足しやすく、痩せて死んでしまうことがあります。
このため、太陽光が全く当たらない地下で営業しているとある熱帯魚店では、イトミミズが入った皿を設置してメダカに自由に食べさせています。
一方で餌のあげすぎやタイミングにも注意が必要です。水換えの直後や新しくメダカを買ってきた直後にエサを与えると消化不良を起こして死んでしまうことがあります。このように、メダカを上手に飼育するためには餌やりを適切に行うことが大切なのです。
メダカの餌やりは複数回、少しづつが基本
多くのメダカショップや業者などでは、メダカのエサは一日複数回、数十秒で食べ尽くす量を少しづつ与えているようです。
メダカは胃袋を持たないためエサを体内に留めておくことができません。このため、自然界では1日中水中に漂っているプランクトンなどを少しづつ食べているようです。
そこで、1日2回から5回程度、エサをやる回数を細かく分けて自然界に近づけようというわけですね。
また、エサを少しづつ与えるのは、メダカにエサをあまり一度にたくさん与えると消化不良を起こしたり食べ残しが水を汚すという意味もあります。
エサを入れっぱなしにするのもあり
一方、エサを入れっぱなしにするという方法もあります。先程の地下で営業している熱帯魚ショップのようにメダカが好きなときにエサを食べることができる環境を整えてあげるというやり方です。
実際、このショップではイトミミズをエサとして用いるようになってから、死ぬメダカの数が激減したそうです。また、このショップのメダカは一切太陽光が当たらないにも関わらず毎日卵を産みまくっており、袋詰された特売メダカですら袋の中で産卵しています。
ただし、イトミミズを入れっぱなしにすると水が痛みやすくなるため頻繁に水換えが必要です。
そこで、ソイルや水草を多めに入れてミジンコやゾウリムシなどの生餌を入れれば、食べ残しはそのまま水槽内で生き続けるため水が汚れませんし、メダカがお腹が空いたときに少しづつ食べることができます。
もっと工夫すると、コリタブやプレコのエサなどの水中にとどまり続けるタイプのエサもメダカには非常に有効です。私は現在コリドラス用のエサをメダカに与えていますが数時間で食べ尽くすほど好んで食べています。
生餌と配合飼料はどちらがいいのか
メダカのエサはミジンコなどの生きたエサか粉エサなどの配合飼料どちらがいいのでしょうか?
はっきりいいますが、一般の飼育者がペットとしてメダカを飼うのであれば、無理に生き餌を用意する必要はありません。
もちろんミジンコやゾウリムシなどの生きたエサを与えればメダカの成長は早くなりますし、成魚の場合は太って健康な個体になりやすくなります。ですが、生きたエサは管理が大変ですしコストも掛かります。
このため、メダカ専門店ですら配合飼料を使っている方も多いです。特に趣味レベルでメダカを飼育されるのであれば配合飼料のみでもなんら問題ありません。
ただし、稚魚の場合は配合飼料よりミジンコなどの生きたエサを使ったほうが成長も格段に早いです。また、イトミミズを親魚に与えると産卵数がアップします。
外でのメダカのエサ
外でメダカを飼育する場合、飼育水にはプランクトンが多数発生しているため、ただ飼育するだけならあまり頻繁にエサを与える必要はありません。ブリーダーでもない限り1日1回で十分だと思います。
ただし、卵を産ませるためにはたくさんエサを与える必要があるため、そういった場合は多めに与えるか回数を増やすしかありません。
外ではフィルターなどが使えないため、エサを与えすぎると水が汚れやすくなります。産卵時と早く成魚に育てたいとき以外はたくさんエサを与えるのはやめたほうがいいでしょう。
メダカの稚魚の餌はどうすればいいの?
生まれたての針子は餌を食べません。3日ぐらいすると食べるようになりますが、粉餌はほとんど食べません。生まれたての針子には、PSBやゾウリムシを与える方が多いです。
1週間から2週間後、針子が大きくなってきたら、針子用の粒が細かい餌を与えます。また、金パケなどの親用の餌を指で細かくすりつぶして与えても大丈夫です。生後二週間後からはミジンコなどの生きた餌も食べるようになります。
メダカのエサのおすすめ「配合飼料編」
メダカのエサのおすすめを紹介します。ここでは粉エサとも呼ばれている配合飼料でおすめのエサを紹介していきます。
ヒカリ (Hikari) メダカのエサ 産卵繁殖用
ヒカリ (Hikari) メダカのエサ 産卵繁殖用は大手飼料メーカーのキョーリンが販売しているメダカのエサです。
メダカの餌の中では最も人気があるエサで、初心者からプロのブリーダーまで幅広く使用しています。繁殖用という名前の通り、高栄養なのでメスが抱卵しやすいと多くの方が実感しています。
私も最近使っていますがさっそく抱卵するメスが増えました。さらに、今まで抱卵していたメスも卵の数が明らかにアップして倍ぐらいの卵が取れるようになりました。
また、メダカだけでなくグッピーのブリーダーも使用している汎用のメダカのエサです。値段も非常に安いため大量に飼育している方にもおすすめのメダカのエサです。
他にもキョーリンからはメダカのエサがたくさん発売されていますが、繁殖を狙うのであれば金パッケージを購入したほうが無難だと思います。
あと、キョーリンからはメダカの舞シリーズなど、エサが無数に発売されていますがぶっちゃけどれもあまり違いがないと思います。
もちろん厳密に言うと違いがあるのでしょうが、私はメダカのエサで大事なのは中身ではなく頻度と量とタイミングだと思っているので、あまり細かい成分は気にしないのがいいと思います。
ただ、エサはメダカ飼育において重要なのでエサ代をケチるのだけはナンセンスだと思います。どうせ少し高いエサでも数十円程度の違いしかないので、メダカのエサは信頼できるメーカーが販売している良いものを選びましょう。
パラクリア
パラクリアはキョーリンから販売されている寄生虫駆除効果がある配合飼料です。エラ病の原因となる寄生虫を駆除する効果があるハーブが含まれており、3週間与えると寄生虫を完全駆除できるエサでメダカの飼育にも用いられています。
実際、パラクリアを与えているとエラ病などに感染する魚が減りますし、ネット上では痩せ細り病なども予防する効果があると言われているエサです。
私の実家ではパラクリアを使用していますが、病気になるメダカがほとんどいなくなり、針子や稚魚の生存率が大幅に向上しました。
ただし病気を治療する効果は現在確認できていないので、病気をなおすというよりもあくまでも病気を予防する効果がある餌というのが正しいと思います。
あと、粒がパウダー状で針子も食べることができるのがメダカのエサとしてかなり優れていると思います。
たしかに、ハーブでギロダクチルスや白点虫を駆除する民間療法は昔からあるので、パラクリアを使っていればメダカの病気予防になる可能性は高いです。
メダカの舞ブリード
キョーリンの「メダカの舞 ブリード」は、タンパク質50%以上の高タンパクで脂肪分も多く、メダカを大きくすることに特化した餌です。金パケの上位互換みたいな感じの餌で、産卵促進効果は確実に金パケより高いです。このため、数あるメダカの餌のなかでも繁殖期の栄養補給に最適です。
値段が金パケの倍ぐらいするので、無理して買う必要はありません。多くの方にとって金パケで十分ですが、もっと卵を産ませたい方にはおすすめです。
メダカベビーハイパー育成
メダカベビーハイパー育成は、稚魚用の餌の中でも最も優秀な餌です。粒が細かく針子から稚魚でも食べやすいです。また栄養価が高く、他の餌を指で潰したり砕いて与えるよりも遥かに速いスピードで成長していきます。針子や稚魚が育たないとお悩みの方はおすすめです。
ハイグロウ
ハイグロウはニチドウが販売している高栄養フードです。メダカの餌として多くの方が使用しており、前述の金パケと同じぐらい人気が高いです。
栄養価が高いことで有名で、やせ細り病が少なくなったという声も多く、室内でも稚魚が育ちやすいなどの感想が多いメダカの餌となっています。
私はハイグロウに関してはグッピーに使っていましたが普通の配合飼料よりも明らかに成長がよかったです。
実際、ハイグロウは多くのメダカ養殖業者や専門店などが使用しているため、安心して使えるメダカの餌となっています。
テトラ「キリミンブリード」
テトラ「キリミンブリード」は、フレークタイプの餌で、凄まじい繁殖作用があることで知られています。この餌を与えると、メダカが狂ったように卵を産み始めることがあるほど、強力な繁殖促進効果があります。
キリミンは非常に脂肪分が多く、油膜が張りやすいのが欠点ですが、フレークタイプは長時間水面に浮いているため、メダカが食べやすいという特徴があります。ずっと水面に餌の成分が残っているため、メダカがいつまでも何かを食べているような動きをします。
価格も手頃でコストパフォーマンスが非常に優れているため、普段使いの餌として最適です。初心者でも扱いやすく、産卵効果はおそらく金パケよりも上だと評価されています。
ただし、あまり販売されておらず入手が困難なことと、油膜が張りやすく水がドロドロしてくるのがデメリットです。しかし、水質には問題ないため、見た目が気にならない方には非常におすすめの餌です。
テトラ キリミンブリードを購入する
メダカ膳
メダカ膳はメディゴールドでおなじみの日動が販売しているメダカのエサです。日動は金魚膳という金魚のエサを販売しており、そのメダカ版がメダカ膳です。
日動は粘膜増強効果がある成分や病気に対する抗体などを独自に研究しており、金魚の餌にはそれらがふんだんに含まれています。このノウハウを応用したのがメダカ膳で、病気予防効果が高いとメダカ飼育家から評判の餌となっています。
私は使用したことがありませんが、金魚にはメディゴールドや金魚膳を与えています。たしかに変な病気には一切感染していないので、メダカ膳にも同様の効果があると思われます。メダカの病気予防をお考えの方にはおすすめの餌となっています。
わさび メダカの餌 Premiumシリーズ
わさびは、メダカの針子(産まれて間もない稚魚)用のエサです。普通針子の場合ゾウリムシなどの生きたプランクトンを与えると良いのですが、わさびを使用すると生餌並に生存率が上がるそうです。
このため最近人気のメダカの餌となっているそうなのですが、価格が非常に高いのが欠点です。高級メダカの稚魚を育てている方で生きたエサを用意するのが面倒な方におすすめの餌となっています。
おとひめB1
おとひめB1は日清丸紅飼料が販売している水産用飼料です。水産用飼料とは魚の養殖場で使われるエサのことです。
おとひめシリーズは非常に食いつきがよく、メダカ以外にも様々な観賞魚に用いられています。栄養価が非常に高く、成長が早いためメダカに使用している方も多いです。実際私も金パケと共にメダカに使用しています。
おとひめには多数種類がありますがB1が一番粒が小さいです。
このため、メダカの稚魚や指ですりつぶすと針子でもなんとか食べることができます。
私個人の場合、おとひめをメダカだけでなくグッピーやコリドラスなどの熱帯魚に長年与えていますが稚魚の成長スピードが他のエサよりもかなり早いです。またコリドラスも痩せることなくおとひめのみで飼育できているためかなり栄養価が高いです。
メダカもよく食べますし普通の市販の餌よりも大きくなるのでおすすめです。また、価格もまとめ買いすると非常に安いのもメリットです。
ライズ
ライズは水産用飼料でおとひめより粒が細かいのが特徴。私も一時期グッピーに使用していましたが食いつきはよかったです。
ただ、粒が細かすぎて油膜が発生したり水質が乙姫と比較すると若干汚れやすいため扱いづらさを感じました。ですが、そこさえ気をつければとてもよいメダカのエサだと思います。
メダカの主食
メダカの主食はコメットが販売しているメダカのエサです。私も以前使用していましたがおとひめと比較しても遜色ないぐらいよく食べていました。
優秀なメダカの餌だと思います。ただ、にんにく配合で健康によいみたいなことが書いてありましたが病気予防などの効果はありませんでした。
普通にメダカの餌として使う分には全く問題ありませんし、ホームセンター等にも売られていますし何より安いのでおすすめのメダカの餌になります。
メダカ元気 産卵・育成用フード
メダカ元気 産卵・育成用フードはGEXが販売しているメダカ用のエサです。愛用している方も多く安心して与えられるメダカの餌になります。水が汚れにくく食いつきも比較的よいのでメダカの餌としておすすめです。
テトラキリミン
テトラキリミンは外資系企業のテトラが販売しているメダカの餌です。価格が非常に安いため使用している方が多いメダカの餌です。意外とメダカ屋さんや愛好家で使用している方が多く、メダカの飼育、繁殖に使っても問題ありません。
ひかりクレスト コリドラス
ひかりクレスト コリドラスはコリドラス用の配合飼料です。通称コリタブと呼ばれており、タブレット状の大きな粒で水に沈むのが特徴。粉エサと違って数時間は水中に残るためコリドラスが食べやすいです。実はメダカはコリタブが大好きで与えるとすぐに群がって突き始めます。だいたいメダカ2匹につきコリタブ1個という割合で与えていますが、数時間でタブレットが消滅してしまうことがほとんどです。
コリドラスはプランクトン食で、1日中水底でエサをあさって暮らしています。メダカもプランクトン食なので、おそらく両者の食性が似ているのだろうと私は考えています。コリタブを与えるようになってから私のメダカは丸々と太り、毎日卵を生むようになりました。現在3匹のメスが1日で70個近く卵を産んでいますが、おそらくメダカのエサとしてコリタブを与えているのは大きいと思います。
メダカの餌で迷ったら
メダカの餌で迷ったらとりあえず一番最初に紹介している金パケ(ヒカリ メダカのエサ繁殖・産卵用)を与えましょう。高栄養価で食いつきもよく、メダカの餌として非常に優れていると思います。
また、この餌は私も使っていますが産卵数がアップしたり産まないメダカが卵を生むようになる効果があるとはっきりと実感できます。ホームセンターなどで金色の袋で売られているためすぐに分かると思います。
また、ハイグロウは金パケと同じような効果があり、専門店などでの評価が高い餌になります。
また、メダカをたくさん育てている方はおとひめやライズなどの水産用飼料がおすすめです。栄養価も金パケと同じぐらい高いですし、値段が非常に安いためたくさんエサを与える必要がある方はおすすめです。
ただし、メダカを趣味として普通に飼育するのであれば市販されているどのようなエサを使っても大丈夫です。テトラでもGEXでもキョーリンでもニチドウでも特に育ちが悪かったり病気になってしまうことはないと思うので安心して使いましょう。
メダカの餌のおすすめはたくさんある
メダカの餌は様々な種類がありますが、だいたい上記から選べば間違いないです。私は現在おとひめとコリタブ、ゾウリムシとミジンコを使っていますが一番比重が高いのはコリタブです。やはり何時間も水中にとどまり続け、好きなときに少しづつ食べられるスタイルのほうがメダカには適しているエサだと思います。
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